WordPress 6.7 にアップデート後、新規で投稿したり既存の投稿を編集しようとすると、ブロックエディタが真っ白になり何も表示されなくなる不具合があるようです。
対象ブラウザは Chrome で発生します。
これは同じテーマやプラグインを利用していても発生するサイトもあれば、そうでないサイトもあり、一貫性がありません。
Chrome のコンソールには /wp-includes/js/dist/vendor/react-dom.min.js と /wp-includes/js/dist/edit-post.min.js から以下のエラーメッセージが出力されています。
Uncaught TypeError: Cannot read properties of undefined (reading ‘unstable_scheduleCallback’)
Uncaught TypeError: (0 , l.createRoot) is not a function
Chrome のシークレットウィンドウや Chrome 以外のブラウザでは正常にエディタが表示される場合は、Chrome と WordPress 6.7 固有の問題である可能性があります。
回避策
このエラーは、圧縮(縮小)された react-dom.min.js と edit-post.min.js の JavaScript にて発生しているため、代わりに未圧縮の開発バージョンのスクリプトをロードさせることで一時的に回避できます。
開発バージョンのスクリプトを読み込ませるには、wp-config.php に以下を追加します。
define( 'SCRIPT_DEBUG', true );
スクリプトのデバッグモードを有効にすることで、未圧縮版の react-dom.js、edit-post.js が読み込まれ、エディタが表示されるようになります。
ただし、この場合はバックエンド (ブロックエディタ) だけでなく、フロントエンドで読み込まれる WordPress のコアのスクリプトと CSS もすべて未圧縮のファイルが利用されるため、サイトのパフォーマンスに少なからず影響があることを認識しておく必要があります。
これはあくまで回避策なので、完全な対策としては次回の WordPress のアップデートにて修正されるのを待つしかないようです。