WebサイトやWebサービスを制作する際は、必ずそのサイトがサポート対象とするウェブブラウザの種類とバージョンを予め決めておいて、それぞれの表示を検証しながら開発を行っていくと思いますが、ブラウザはいくつもある上にバージョン間でサポートされるCSSのプロパティやタグ、スクリプトの挙動なども様々です。
例えば、弊社で提供しているWordPressテーマの「DigiPress」の過去のケースでは、Internet Explorer 9以下では、CSS3のプロパティやHTML5のタグを解釈できないケースやバグが多く、それを無理やり補うためにJavascriptのモジュールなどを駆使してまで対応させる必要があるか否かを決めるには、最新のブラウザの市場シェアをチェックして決めています。
既に数パーセントにまで減少したシェアや、確実に今後も減っていくであろうブラウザのバージョンは、潔く対象から外してしまう方が、ディベロッパーにとっては心も体もスッキリ!
というわけで、前置きが長くなりましたが、そんなときに最新のブラウザの市場シェアを調べることができる便利なWebサービスをご紹介します。
このサービスは、世界中の50万以上のサイトから、日々500万近いページビューの膨大なデータを元に、正確なブラウザシェアをなんと日次でチェックできます。
さらに、モバイル端末でのブラウザシェアも調べることができるので、モバイルファーストで開発する場合にはとても便利!
では、2015年8月17日の最新のブラウザ市場動向を見てみます。
ブラウザ別シェア
Chromeが49.3%でダントツ。
次いでIE : 22.29%、FireFox : 18.05%、Safari : 7.49%、Opera : 1.4%。
ブラウザ別シェア(モバイル)
「Webkit mobile(=iPhone)」が47.96%でトップですが、緩やかに減少傾向。
「Google Chrome mobile(=Android)」は逆に緩やかに上昇して35.94%。
ブラウザとバージョン別シェア
Google Chrome 44.0が44.4%で1位。
IE 11が15.19%で2位。
Google Chromeのバージョン別シェア
Chromeは基本、自動アップデートなので常に最新版に移り変わっているようです。
Internet Explorerのバージョン別シェア
IEは IE 11が圧倒的に多く、次いでIE 9, IE8, IE 10の順。
FireFoxのバージョン別シェア
Safariのバージョン別シェア
Operaのバージョン別シェア
Microsoft edgeのバージョン別シェア
うーん、Edegeとかまた余計なブラウザを増やすよりも、マイクロソフトにはIEの完全収束をお願いしたいものです。。
その他、「Clicky」ではOSシェア、検索エンジンシェアも調べることができます。