今後リリース予定のテーマのオプション構造の仕様についてお伝えします。
既存テーマのAMP(Accelerated Mobile Pages)サポートについて
現在、既存テーマのAMP有効化オプションの組み込みを順次行っております。ご存知の方も多くいらっしゃると思いますが、AMPとはモバイル環境でのウェブサイト表示の高速化を目的としたオープンソースのプロジェクトや仕組み全体を指します。
AMPに則ったHTML構造を生成することで、モバイル(※DigiPressではスマートフォン限定) 環境でのブラウジングにかかるパフォーマンスを向上することができます。
ただし、AMPは静的ページの表示速度の高速化を目的としたものであることから、外部CSSを参照できない、自前のJavascriptは利用できない、CSSは50KB以下でなければならない、禁止されているHTMLタグの存在など、他にもあらゆる制限があります。
モバイル環境ではAMPを利用することが必ずしも最良ではありませんが、これらの制限下の中でAMPを有効にするメリットが見込める場合は、DigiPressのテーマオプションからAMP化の有無を指定できるよう、現在各テーマの構造を大幅に修正、開発しています。
ただし、以下のテーマについてはAMPサポートの対象外となりなすので、予めご了承下さい。
AMPサポート対象外となるテーマ
- Attractive
- Mature
- el plano
- ESCENA
- GRAPHIE
既存テーマをAMPに対応するには、各テーマごとでコーディング作業に時間を要するため、順次アップデートにて公開していきます。
まずは、MAGJAMから対応予定です。
今後リリースされるテーマについて
従来のテーマオプションは、管理画面の左メニューの「DigiPress」から「詳細設定」と「ビジュアル設定」に分かれてメニューが細分化されていますが、今後リリースされるテーマでは、WordPressの「カスタマイザー」機能に移植する形でテーマオプションは移行します。
DigiPressをリリースした当初はWordPress自体にテーマをカスタマイズするためのAPIなどの仕組みはなく、テーマをカスタマイズするにはテーマファイルを直接編集することが前提であったため、DigiPressテーマ独自のオプションメニューを設けていましたが、なるべくWordPressが提供する機能でまかなえることは、適宜変更を加えていく予定です。
WordPressのカスタマイザーでは、実際にサイトに反映する前にリアルタイムプレビューで確認(※プレビューの対象外もあります)しながらカスタマイズできるため、豊富なテーマオプションによる変更を都度確認が行えます。
ただし、現在のWordPressのカスタマイザー機能は汎用性やセキュリティを考慮した様々な仕様や制限も多少でてくるため、従来のDigiPressテーマ独自オプション機能からは移行できないオプションも出てくる可能性があります。
また、カスタマイザーでは設定パネルが300ピクセル程度の限られた幅となるため、従来の独自の管理画面に比べると単純に見づらいと感じることがありますが、従来の管理画面に慣れている場合でもなるべくスムーズに設定が行えるよう、工夫をしています。
WordPressのカスタマイザーで標準で提供されている「カスタムCSS」では、head
セクション内にインラインで未圧縮のまま保存されたCSSをただそのまま出力していしまいますが、DigiPressでは従来の自前の「オリジナルスタイルシート設定」機能と同様に、カスタマイザーで記述したCSSは最軽量化後、gzipに圧縮までして従来通り外部ファイルにまとめることで、コード量が非常に多くなってもインラインで出力せず外部から読み込むことでレスポンス向上をはかっています。
開発中のテーマカスタマイザー
予め、これらの仕様変更についてご理解いただきますよう、よろしくお願いいたします。